お金と税金

転売目的でオリパを回すのは割に合うのか|3か所の目減りを数字で追いました

公開 2026.09.09 最終更新 2026.09.09

「オリパで当てて、売れば儲かるのでは」と考える人はいます。還元率95%と書いてあるサイトもあるので、うまく立ち回れば取り返せそうに見えます。

当白書は37サイトを調べて、この計算に3か所の目減りポイントがあることを確認しました。順番に数字を入れていくと、結論は明確です。

先に結論

公称還元率 95〜103%(公表しているのは37サイト中4件)
目減り① 還元率の分子はコインの価値であって、買取価格ではありません
目減り② 買取は相場そのままではなく、店の買取価格です
目減り③ 送料・梱包・手数料と、自分の時間がかかります
そのうえ 反復継続して売るなら古物商許可が要ります

100%に近い還元率を額面どおり受け取っても、3回の目減りを通ると100%は割ります。転売で利益を出すには、この目減りを全部超える幅で当てる必要があります。

目減り①|還元率の分子は「コインの価値」です

還元率を公表している4サイトの数字を並べます。

サイト 公称還元率 算出方法の公表
ドリパ 90.3%〜112.7%(ガチャごと) 記載を確認できず
どっかん!トレカ 最大103% 記載を確認できず
日本トレカセンター 97%〜 あり
オリパワン 95〜99% 記載を確認できず

ここで見落としやすいのが、この%の分子が何なのかです。多くの場合、景品に設定されたサイト内のコイン価値で計算されています。1,000コインの枠で1,000コイン相当のカードが出れば還元率100%、という数え方です。

ところが、そのカードが1,000円で売れる保証はどこにもありません。コイン価値と買取価格は別の数字です。算出方法まで公表しているのは37サイト中1社だけなので、残りは分子が何かを確認するすべがありません。

目減り②|最低保証を見ると、下限の低さが分かります

当白書は、最低保証を数値表示している3サイトの347枠について、「最低保証 ÷ 1口価格」を全部計算しました。

サイト 枠数 保証下限の中央値 10%未満の枠
ビクトレ 148 3.2% 106枠
日本トレカセンター 106 2.6% 73枠
DOPA! 93 0.7% 82枠

還元率95%というのは平均の話で、1回ごとの下限はこの水準です。転売を狙って回数を重ねる場合、当たりを引くまでの外れがこの下限に張りつきます。平均に収束するには、収束するだけの回数と資金が必要です。

347枠の最低保証を全部計算した記事に、内訳を出しています。

還元率をガチャごとに表示

ドリパは提供割合・還元率・最低保証・残り口数を、登録前に全部出しています

ドリパの還元率を見る →
招待コード ma4Ute5f を登録時に入力すると、招待した側・された側の双方に300pt/広告を含みます

目減り③|売る側のコスト

当てたカードを現金にするまでに、次がかかります。

  • 発送申請と到着待ち|当白書が調べた37サイトの発送日数の表記は「24時間以内」から「28日以内」まで幅があります
  • 買取店までの送料と梱包|スリーブ・ローダー・追跡つき配送
  • 買取価格と相場の差|メルカリ等の売買相場と、店の買取価格は別の数字です
  • 自分の時間|検品・撮影・出品・発送・問い合わせ対応

特に3つめは効きます。カードの「相場」としてよく見る数字は個人間売買の成約価格で、店に売るときの価格ではありません。ここを同じ数字だと思って計算すると、皮算用が実態から離れます。

反復して売るなら古物商許可が要ります

ここは法律の話なので、はっきり書いておきます。

自分が引いたカードを、いらないから売る 許可は不要(自分の物の処分)
売る目的で仕入れて、反復継続して売る 古物営業法上の古物商許可が必要
無許可で営業した場合 3年以下の懲役または100万円以下の罰金(古物営業法31条)

「オリパを引いて売る」を反復継続して収益を得る形でやると、後者に近づきます。どこからが営業かは実態で判断されるので、当白書が線を引くことはできません。ただ、「趣味で引いて余ったから売る」と「売るために引く」は、法律上まったく同じ扱いではない、ということは知っておく必要があります。

運営側の許可についてはオリパ運営に古物商許可は必要かにまとめています。

税金もかかります

当てたカードを売って利益が出た場合、原則として譲渡所得です。年間50万円の特別控除があるので、多くの人は控除内に収まりますが、継続的・反復的にやっている場合は雑所得や事業所得として扱われることがあります。この違いは控除の有無に直結します。

詳しくはオリパで当てたカードを売ったら税金はかかる?に書きました。

それでも成立する条件はあるか

否定だけして終わるのはフェアではないので、成立しうる条件を挙げます。

  • 100%超を保証している枠だけを引く|当白書が確認した347枠のうち30枠が該当します。ただしほぼ全部が「新規登録後24時間限定」「1人1口まで」で、繰り返せません
  • 買取価格を先に調べてから引く|景品に設定されたカードの買取価格を確認してから、コイン価値と比べる
  • 送料無料のサイトを選ぶ|条件なしで送料無料は37サイト中10件です

1つめが本質です。100%超の枠は入口にしか置かれていません。置き続ければ運営が成り立たないので、当然の設計です。「新規登録枠だけを渡り歩く」という発想も出ますが、それは1サイトにつき1回しか使えず、続けるほど残るのは通常枠だけになります。


37
オンラインオリパ37サイトの図鑑運営会社・法人番号・還元率の公称値・古物商許可を、全サイトおなじ項目で並べています。
→

よくある質問

オリパの転売は違法ですか?

自分で引いたカードを処分する範囲であれば、それ自体は違法ではありません。ただし売る目的で仕入れて反復継続して売る場合は、古物営業法上の古物商許可が必要になります。無許可営業は3年以下の懲役または100万円以下の罰金です。どこからが営業かは実態で判断されます。

還元率100%超のサイトなら儲かりますか?

還元率の分子はサイト内のコイン価値であることが多く、買取価格とは別の数字です。算出方法まで公表しているのは37サイト中1社だけなので、100%超という表示だけで利益が出ると判断することはできません。

買取相場はどこで調べればいいですか?

個人間売買の成約価格と、買取店の買取価格は別の数字です。転売の採算を計算するなら、参照すべきは後者です。複数の買取店の価格表を見比べるのが確実で、相場サイトの数字をそのまま使うと過大に見積もることになります。

税金はいくらから発生しますか?

譲渡所得なら年間50万円の特別控除があります。ただし継続的・反復的に売っている場合は雑所得や事業所得と判断されることがあり、その場合この控除は使えません。金額が大きくなりそうなら税務署か税理士に確認してください。

まとめ

  • 還元率の分子はコイン価値であって買取価格ではありません。算出方法の公表は37サイト中1社
  • 最低保証の下限は、347枠の計算で中央値0.7〜3.2%。平均に収束するには回数と資金が要ります
  • 売る側に送料・梱包・買取価格との差・時間がかかります
  • 100%超を保証する枠は30ありますが、ほぼ全部が新規登録限定・1人1口まで
  • 反復継続して売るなら古物商許可、利益が出れば税金の対象です

ご注意

本記事は2026年9月7日時点で公開されている情報に基づいています。送料・発送日数・手数料・ポイントの有効期限は変更されることがありますので、登録・課金の前に必ず各社の特定商取引法に基づく表記をご確認ください。本記事に掲載した数値は、いずれも事業者が公表している値であり、当白書が実測した値ではありません。オンラインオリパは、支払った金額に見合うカードが手に入ることを保証するものではありません。購入は余剰資金の範囲でご判断ください。本記事のリンクには広告が含まれ、経由して登録・課金があった場合に当白書が報酬を受け取ることがあります。