法規制のうごき

未成年の課金は取り消せるか|オリパと未成年者取消権、成年年齢18歳の影響

公開 2026.09.07 最終更新 2026.09.08

子どもが親のクレジットカードでオリパに課金していた。この相談は、オンラインの課金全般で古くからあるものです。

結論から書くと、未成年者が法定代理人の同意なく行った契約は、民法上取り消せる場合があります。ただし条件があり、また取り消せるかどうかと実際にお金が戻るかは別の話です。

この記事では、法律の枠組みと、オリパで実際にどう動くべきかを整理します。

先にお断り

この記事は当白書が公開情報をもとに整理したものであり、法的な助言ではありません。個別の事案については消費生活センターや弁護士にご相談ください。

初回発送時にeKYCによる本人確認

本人確認の仕組みがある
ポケパ365

ポケパ365を見る →
当白書は同サイトと提携していません。通常のリンクです

未成年者取消権とは

民法は、未成年者が法定代理人(多くは親)の同意を得ずに行った法律行為を取り消すことができると定めています。契約を最初からなかったことにできる、ということです。

取り消せる場合 未成年者が親の同意なく契約した
取り消せない場合 親が同意していた/小遣いの範囲内の処分/未成年者が詐術を用いた
成年年齢 2022年4月から18歳。18歳・19歳はこの取消権の対象外

3行目は重要な変更です。2022年4月に成年年齢が18歳に引き下げられました。それ以前は20歳未満が対象でしたが、いまは18歳になれば未成年者取消権は使えません。

つまりこの記事が扱うのは、17歳以下の課金ということになります。

「詐術」に注意してください

取消権が認められない典型が、未成年者が詐術を用いた場合です。ここがオンラインの課金でよく問題になります。

行為 詐術にあたりうるか
生年月日を成年として虚偽入力した あたりうる
「20歳以上ですか」にチェックを入れた 事案による
親のクレジットカードを無断で使った 事案による
年齢確認がそもそもなかった 詐術とは言いにくい

単にチェックボックスを押しただけで一律に詐術と評価されるわけではない、という考え方が示されることもあります。ただし生年月日を偽って入力したような場合は、取消しが認められにくくなります。

だから当白書は、年齢を偽って登録することは絶対に勧めません。その時点で、後から取り消す道が狭くなります。

オリパ特有の論点|何を取り消すのか

ここがオリパで難しくなる部分です。取り消す対象が、契約のどこなのか。

ポイントの購入 お金を払ってポイントを得た契約
ガチャを引く行為 ポイントを使って役務を受けた
商品の発送 当たったカードを受け取った

すでに引いてしまい、カードも届いている場合、取消しの効果として原状回復(受け取ったものを返す)が問題になります。カードを返せる状態にあるかどうかが実務上の争点になりえます。

逆にポイントを買っただけでまだ引いていないなら、話は単純です。未使用のポイントが残っているだけなので、返還を求めやすくなります。

だから発覚したら、まず引くのをやめさせ、残高をそのままにしておくことが実務上いちばん重要です。使い切ってしまうと、回復できる範囲が狭くなります。

オリパの年齢制限はどうなっているか

当白書は37サイトの利用規約について、年齢制限を体系的に調べきれていません。ここは正直に書いておきます。各社の規約で確認が必要です。

一方で、当白書が確認できた範囲では本人確認の仕組みを持つサイトが1件ありました。

ポケパ365 初回発送時にeKYCによる本人確認の審査完了が条件

eKYCはオンラインで身分証と顔を照合する仕組みです。身分証を出す必要があるので、年齢を偽っての利用は難しくなります。

ただしこれは発送の段階の話で、登録や課金の段階ではありません。当白書が調べた範囲では、課金の前に本人確認を求めるオリパは確認していません。


図
ポケパ365の全項目を図鑑で見る運営会社・法人番号・所在地・決済・発送・送料・古物商許可・確認できなかったことまで、24項目を出典つきで一覧にしています。
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発覚したときの手順

1. 課金を止める アカウントを使わせない。残ポイントを消費させない
2. 記録を集める 課金履歴、カード明細、登録時の情報、当選履歴
3. 事業者に連絡 特商法の表記にある連絡先へ。未成年者取消しを主張する旨を文字で
4. 消費生活センター 消費者ホットライン188
5. カード会社に連絡 不正利用として相談できる場合がある

1つめが最優先です。使ってしまったぶんは回復が難しくなります。気づいた時点でアカウントを止めてください。

3つめでは、「未成年者が法定代理人の同意なく行った契約であり、取り消す」という趣旨を明確に伝えてください。単に「返金してほしい」ではなく、法的な主張として伝えるほうが話が進みやすくなります。

そして4つめで効いてくるのが、事業者を特定できているかどうかです。当白書が37サイトを調べた結果、法人番号まで特定できたのは26サイト、できなかったのが11サイトでした。

予防としてできること

取消しを主張する状況にならないほうが、当然よいわけです。家庭側でできることを挙げます。

対策 効き方
決済手段を管理する カード情報を端末に保存しない。都度入力にする
利用明細を定期的に見る 早く気づくほど回復できる範囲が広い
あと払いに注意する 当白書が調べた範囲で6サイトが対応。手元に現金がなくても課金できる
端末の課金制限を使う OSの機能で購入に承認を要求できる

3行目は、当白書がとくに注意すべきだと考えている点です。あと払いサービスは与信の審査が軽く、手元にお金がなくても課金できます。クレジットカードを持てない層でも使えるということです。

オリパは還元率を公表しているのが37サイト中4件、排出確率は1件。返ってくるか分からないものに、手元にないお金を使える。この組み合わせは、大人でも勧められるものではありません。

よくある質問

子どもがオリパに課金しました。取り消せますか?

未成年者が法定代理人の同意なく行った契約は、民法上取り消せる場合があります。ただし2022年4月から成年年齢は18歳で、18歳・19歳はこの取消権の対象外です。

年齢を偽って登録していた場合はどうなりますか?

生年月日を偽るなどの行為は「詐術」と評価され、取消しが認められにくくなります。単にチェックボックスを押しただけで一律に詐術とされるわけではありませんが、事案によります。

すでに引いてしまった場合は?

取消しの効果として原状回復が問題になり、受け取ったカードを返せる状態かが争点になりえます。まだ引いていない残ポイントのほうが回復しやすいため、気づいたらすぐ使用を止めてください。

まず何をすればいいですか?

課金と使用を止めることです。そのうえで課金履歴とカード明細を集め、事業者へ「未成年者取消し」の趣旨を文字で伝えてください。並行して消費者ホットライン188に相談できます。

オリパに年齢制限はありますか?

各社の利用規約によります。当白書は37サイトの年齢制限を体系的に調べきれていません。なお本人確認(eKYC)の仕組みを確認できたのはポケパ365の1件で、それも発送段階の条件です。

予防策はありますか?

カード情報を端末に保存せず都度入力にすること、利用明細を定期的に確認すること、OSの課金制限を使うことです。とくにあと払いサービスは手元に現金がなくても課金できるため注意が必要です。

まとめ

  • 未成年者が親の同意なく行った契約は取り消せる場合がある
  • ただし2022年4月から成年年齢は18歳。対象は17歳以下
  • 年齢を偽ると「詐術」と評価され、取消しが認められにくくなる
  • 引いてしまうと原状回復が問題になる。まず使用を止める
  • 本人確認を確認できたのは1サイト。しかも発送段階のみ
  • あと払い対応が6サイト。手元に現金がなくても課金できる
初回発送時にeKYCによる本人確認

本人確認の仕組みがある
ポケパ365

ポケパ365を見る →
当白書は同サイトと提携していません。通常のリンクです


37
オンラインオリパ37サイトの図鑑運営会社・法人番号・還元率の公称値・古物商許可を、全サイトおなじ項目で並べています。
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ご注意

本記事は2026年9月7日時点で公開されている情報に基づいています。送料・発送日数・手数料・ポイントの有効期限は変更されることがありますので、登録・課金の前に必ず各社の特定商取引法に基づく表記をご確認ください。本記事に掲載した数値は、いずれも事業者が公表している値であり、当白書が実測した値ではありません。オンラインオリパは、支払った金額に見合うカードが手に入ることを保証するものではありません。購入は余剰資金の範囲でご判断ください。本記事のリンクには広告が含まれ、経由して登録・課金があった場合に当白書が報酬を受け取ることがあります。