法規制のうごき

オリパ運営に古物商許可は必要か|記載を確認できたのは37サイト中26件

公開 2026.09.07 最終更新 2026.09.09

オンラインオリパの景品は、多くがシングルカードです。これは誰かが一度手にしたカード——つまり中古品です。

中古品を仕入れて売る商売には古物商許可が必要で、無許可営業には罰則があります。当白書はオンラインオリパ37サイトを調べ、許可番号の記載を確認できたのは26件でした。

この記事では、なぜ許可が必要なのか、どこまでが必要な範囲なのか、そして番号の調べ方を整理します。

古物商許可・法人番号・特商法すべて確認済み

許可も登記も確認できた
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古物営業法は何のための法律か

この法律の目的は、はっきりしています。盗品の流通を防ぐことです。

仕組み 中古品を扱う事業者に許可を義務づけ、取引の記録を残させる
効果 盗まれた物が市場に流れたときに経路をたどれる
許可を出すのは 営業所を置く場所の都道府県公安委員会

トレーディングカードは高額なものだと1枚で数十万円になります。盗品が紛れ込むリスクがある商材だということです。古物商許可は、その入口を管理する仕組みです。

無許可で古物営業を行った場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金と定められています(古物営業法31条)。軽い違反ではありません。

オリパのどこまでが「古物」か

すべてのオリパに許可が必要かというと、理屈のうえでは違います。

景品 古物にあたるか 理由
シングルカード あたる 一度パックから開けられ、誰かの手を経ている
未開封パック(中古市場から仕入れ) あたる 仕入れ自体が古物の取引
未開封パック(メーカー・正規代理店から直接) あたらないと整理しうる 新品の取引

3行目だけが例外です。新品だけを正規ルートで仕入れて売るなら、古物営業にはあたらないという整理が成り立ちます。

ただし現実のオリパは、景品の中心がシングルカードです。実務上はほとんどのサイトが許可を必要とすると考えられます。

記載を確認できたのは22サイト

当白書が37サイトの特定商取引法に基づく表記とフッターを読んだ結果です。

公安委員会名+番号 20件
番号のみ(公安委員会名なし) 2件
記載を確認できず 10件

記載を確認できなかった10件のうち、9件は公式サイトのURLそのものを当白書が特定できていません。残る2件(クローブオリパ・トレカの殿堂)は、公式サイトがブラウザ側でページを組み立てる作りで、法定表記ページを機械的にたどれませんでした。

許可を持っていないという意味ではありません。サイト内を人の目で探せば見つかる可能性があります。

番号だけの記載には問題があります

公安委員会名を書いていなかった2件は、トレカートとどっかん!トレカです。

番号だけではどこの公安委員会が出した許可なのかが分かりません。照合しようにも、どの都道府県警のデータベースを見ればいいのか特定できないということです。

トレカートについては、偶然たどり着けました。同じ番号を掲げるぽいマニっ!が「大阪府公安委員会」と書いていたからです。

そして、これは別の発見にもつながりました。古物商許可は事業者ごとに与えられるものなので、番号が同じなら同じ事業者です。トレカートとぽいマニっ!は、法人番号・登記上の所在地・古物商許可番号の3つがすべて一致していました。


図
TORIPAの全項目を図鑑で見る運営会社・法人番号・所在地・決済・発送・送料・古物商許可・確認できなかったことまで、24項目を出典つきで一覧にしています。
→

数字の並びから分かること

当白書が22件の許可番号を並べたところ、書式に規則性が見えました。

番号の形 公安委員会 例
62で始まりRを含む 大阪府 第62112R032110号(TORIPA)/第62107R041221号(トレカート・ぽいマニっ!)
30で始まる 東京都 第305512515162号(ポケパ365)ほか
45で始まる 神奈川県 第452750022008号(DOPA!)ほか

大阪府の番号にRが入る形式は、他県では見られませんでした。公安委員会名が書かれていないトレカートの番号が「62107R」で始まることから、大阪府だと推測できます。実際、同じ番号を掲げるぽいマニっ!が大阪府と明記していました。

ただし当白書は、この規則性を根拠に公安委員会を断定していません。番号の付け方は公表された規則に基づくものではなく、当白書が22件を並べて気づいた傾向にすぎないからです。

もう1件、公安委員会名がないどっかん!トレカの番号は「301112421548」で始まりが30です。東京都の可能性がありますが、断定はできません。そして同社は、法人番号そのものを当白書が特定できていないサイトでもあります。

許可を出した県と、会社の住所は違います

もうひとつ、当白書が気づいた点です。TORIPAの古物商許可は大阪府公安委員会ですが、運営会社(株式会社ネクステージ)の登記上の本店は東京でした。

これは矛盾ではありません。古物商許可は営業所を置く場所の公安委員会が出すもので、本店の登記所在地とは別だからです。

登記上の本店 会社の法的な住所。法人番号公表サイトで確認できる
古物商許可の公安委員会 実際に営業所を置いている場所。倉庫や事務所の所在を示す

この2つを突き合わせると、その事業者が実際にどこで動いているかが見えてきます。登記だけでは分からない情報です。とくに登記住所が共用オフィスの場合、古物商許可のほうが実態に近い可能性があります。

当白書が調べた範囲では、公安委員会の内訳は東京都11・神奈川県3・大阪府2・熊本県1・富山県1・宮城県1・千葉県1でした。

番号の調べ方

掲げられている番号が実在するかどうかは、各都道府県警察のウェブサイトで公開されている古物商の一覧と突き合わせられます。

1 特商法の表記かフッターで公安委員会名と番号を確認する
2 その都道府県警のサイトで古物商の一覧を探す
3 番号と許可名義(商号)が一致するか見る

正直に書くと、当白書は今回、番号が「記載されているかどうか」までを確認しました。その番号が実在するか、記載された商号と一致するかまでは照合していません。ここは今後の宿題です。

ひとつ言えるのは、番号を書いていること自体が、確認されうる状態に自分を置いているということです。嘘の番号を書けば照合で分かります。書かないより書くほうが、事業者にとってはリスクを取った選択になります。

許可があっても、それだけです

最後に、誤解を避けるために書いておきます。古物商許可は「中古品を扱う資格」であって、それ以上の意味はありません。

還元率が妥当であることも、発送が守られることも、この許可は保証しません。相手が誰か確認できる材料のひとつという位置づけです。

実際、当白書が調べたなかには古物商許可番号は書いているのに、運営会社を登記で特定できないサイトが2件あります。どっかん!トレカとオリパスターです。とくにオリパスターは、特商法に会社名がないのに許可番号は載せています。順序が逆になっているという印象を受けます。

よくある質問

オリパ運営に古物商許可は必要ですか?

シングルカード(中古品)を扱うなら必要です。無許可営業は3年以下の懲役または100万円以下の罰金と定められています(古物営業法31条)。

未開封パックだけなら不要ですか?

メーカーや正規代理店から新品を直接仕入れる場合は、古物営業にあたらないと整理しうると考えられます。ただし中古市場から仕入れていれば古物の取引になります。

許可番号はどこに書いてありますか?

多くは「特定商取引法に基づく表記」のページか、サイトのフッターです。当白書が確認した22サイトはいずれもそのどちらかに記載していました。

番号が本物か確認できますか?

各都道府県警察のウェブサイトで古物商の一覧が公開されており、突き合わせられます。当白書は今回、番号の記載有無までを確認し、実在確認までは行っていません。

許可を出した県と会社の住所が違うのはなぜですか?

古物商許可は営業所を置く場所の公安委員会が出すため、登記上の本店とは別になります。TORIPAは登記の本店が東京、古物商許可が大阪府です。矛盾ではありません。

許可があれば安全ですか?

いいえ。中古品を扱う資格であって、還元率や発送を保証するものではありません。実際、許可番号は書いているのに運営会社を特定できないサイトが2件あります。

まとめ

  • 古物営業法の目的は盗品の流通を防ぐこと。取引の記録義務がある
  • シングルカードは中古品。実務上ほとんどのオリパに許可が必要
  • 記載を確認できたのは37サイト中26件
  • 公安委員会名がないのが2件。照合先が特定できない
  • 許可の県と登記上の本店は別。突き合わせると営業拠点が見える
  • 許可があっても還元率や発送は保証されない
古物商許可・法人番号・特商法すべて確認済み

許可も登記も確認できた
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37
オンラインオリパ37サイトの図鑑運営会社・法人番号・還元率の公称値・古物商許可を、全サイトおなじ項目で並べています。
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ご注意

本記事は2026年9月7日時点で公開されている情報に基づいています。送料・発送日数・手数料・ポイントの有効期限は変更されることがありますので、登録・課金の前に必ず各社の特定商取引法に基づく表記をご確認ください。本記事に掲載した数値は、いずれも事業者が公表している値であり、当白書が実測した値ではありません。オンラインオリパは、支払った金額に見合うカードが手に入ることを保証するものではありません。購入は余剰資金の範囲でご判断ください。本記事のリンクには広告が含まれ、経由して登録・課金があった場合に当白書が報酬を受け取ることがあります。